終わりゆく夏

 まだまだ暑さは残りますが、風はすでに秋の装い。夏ももう終わりです。
 …ということで、七月に「夏の終わりをイメージさせるアニソンは後日」なんて書いた手前、そろそろしっかり書いておかなくては。


 はかない夏をイメージさせるアニソンといえば、例えば『AIR』の「鳥の詩」なんかもそうなのですが、自分が一番夏の終わりにイメージする曲はこちら。


 米倉千尋Return to myself」(『六門天外モンコレナイト』後期OP)

apples

apples


 シングルがまだ8cmCDの頃なので、紹介している商品は該当曲が収録のアルバム。先日紹介したベストアルバムにももちろん入っています。


 自分が夏の終わりにこの歌を思い出すのにはもちろん理由があって、高校三年の時に部活の全国大会で敗退して涙を呑んでいたころに、夏の間中、聞いていたラジオから流れていたのがこの曲なんですね。
 だからこれを聞くと本当に夏が終わった気がします。ノリのいい曲なんですが歌詞はなかなかに切なくて、それがまた泣けてきます。
 ちなみに、僕はこのアルバムを大学3年くらいの時に買ってようやく全ての歌詞を理解したのですが、その時になるまで二番の「萌えるような淡い夏を」という部分を「燃えるような」だとずっと思っていました。前後の歌詞を見ると「しおりの花びら」とか「切なさ抱きしめた蜻蛉」とか、どう見ても“燃える”要素はないんですけど。もろに「淡い夏」って言ってますし。いやはや、部活効果恐るべしです。

 ところで、この「apples」というアルバムには紹介した「Return to myself」をはじめ、「桜色の街」「かえりみち」「Snow White」と、春夏秋冬それぞれの季節の曲が一曲ずつ入っているのですが、個人的に四つとも名曲。後ろ二つは人によって好みが分かれるタイプかもしれませんけど、「桜色の街」はマジでオススメです。騙されたと思って、一度聞いてみてくだされ。


(軒)